まんなかで・・・

サラサラと流れる川のごとく中庸で生きていけたらいいですね

人生で一番の最高の夢が打ち破られた話

遥か遥か遠い昔の独身の頃

私は伊豆にある大きなリゾートホテルで働いていました。

部署は「会計課」ということもあり

毎日たくさんのお札を数えていました。

 

当時はまだクレジットを使用する習慣は少なく

殆どが現金のお支払いだったからです。

何十年も前のこととはいえ、ホテルの宿泊費は

今と大して変わりはありませんでした。

 

よくこんな大金を払えるなあ、と感心しながら

大量の現金を数え領収証を出す、という日々でしたが

お札を見てもそれはただの事務作業のアイテムの一つとなり

お給料日にいただくお金とは違うものとしてしか

認識出来ないものでした。

 

時折、横領などの事件が発覚し世間を騒がせたりしますが

お金が欲しいと思うことはあっても

仕事で手にする現金が欲しいと思ったことは

神に誓って一度もなかったことだけは確かです(笑)

 

さてホテルなどのサービス業に従事している人はお分かりでしょうが

休日はもちろんシフト制で、カレンダー上の休みは

まったく関係がありません。

ホテルとなると誰もが遊ぶ時期が一番忙しくなるのは当然で

年末年始などはその最たるものでした。

 

それは忘れもしない

ある年明けの1月3日のまだ暗い夜明け前のこと。

どうして忘れもしないことになったのかは

二つの理由があります。

 

まずは、よくいろんな夢を見る私が

人生で一番最高の夢を見た日だったからです。

その夢というのが、何と大好きな憧れの『ビートルズ』の4人

談笑しているという夢!

 

たぶんそこはイギリスの小さなダイニングキッチンで

テーブルに4人と一緒に座り楽しくおしゃべりをしていました。

学生の頃から英語は好きな科目の一つではありましたが

英会話などろくに出来もしないのに

自分の思いを英語で話し、彼らの話す英語もちゃんと理解出来ているという

まさに夢でなければあり得ない展開でした。

 

もう夢見心地の気分とはこのこと!

あっ!実際に夢を見ていたので、この表現はないですね(笑)

まだジョン・レノンも生きている時代だったので

この4人が揃って登場したというのは、本当に貴重な夢となりました。

 

その後何度か夢にビートルズは登場しましたが

4人揃ってというのは、その時が最初で最後です。

 

f:id:mannaka2:20201203103919j:plain

 

夢なら覚めないで~!!!という幸福感に浸っていたその明け方

「起きてー、早く起きてー!」という騒がし気な声で

その夢は無残にも打ち破られることとなりました。

 

何が起きたというのでしょう。

寝坊したわけでもないのに、まだ薄暗い夜明け前に叩き起こされるなんて!

私は当時ホテルの寮で寝泊まりしていたのですが

起こされたのは会計課に勤務する女の子ばかり。

理由を聞いて驚きました。

会計課にある金庫に泥棒が入ったというのです。

 

内部犯行の可能性があるので、ただちに呼ばれたというわけですが

そこで私たちはいろいろと警察の取り調べを受け

人生初となる指紋を取られるという体験をしました。

警察官に指を持たれ、グィッグィッと紙に押し付けられるという

あまり愉快な気分にはなれない体験でしたが。

 

実は会計課にある金庫ですが

中身は両替などに使用する硬貨のみしか入っておらず

それを知っていたのは私たち極一部の人間でした。

 

大金のお札は、すべて別のところに移動させていたので

たぶん金庫をこじ開けた犯人は残念に思ったことでしょう。

数日後、犯人は捕まり、経理会計課以外の部署の人間だったことが

判明しました。

 

従業員はかなりの数だったので、その犯人を知ることもなく

一件落着となったわけですが

今まで生きてきた中で最高の夢を見ていた日

その夢が職場に泥棒が入ったことで、無残にも打ち破られたという

忘れられない日となった出来事でした。

 

※しょうもない話にお付き合いいただき

 ありがとうございました。

 

f:id:mannaka2:20201203105011j:plain

当時暮らしていた伊豆 遠くに見える駿河湾



にほんブログ村 ライフスタイルブログ 暮らしを楽しむへ
にほんブログ村