まんなかで・・・

サラサラと流れる川のごとく中庸で生きていけたらいいですね

接客の仕事で人の側面を知ることもある

接客販売の仕事をしてきたことは、過去の記事にも書きましたが

いろいろな人と接して、人間の側面を学ばせてもらいました。

敢えて「学ぶ」という言葉を使いましたが

その都度、悩んだり、苦しんだり、喜んだり、楽しんだりと

たくさんの感情を体験したことは、きっと知らないうちに

私の人生での『糧』になったのだろう、と思うからです。

 

こちらは店員(スタッフ)、あちらはお客さまということで

それなりの態度で臨まなければならないのは、当然ですが

逆に『こちらはお客さまなんだぞー』という

上位にたった態度で来店される方もいます。

『お客さまは神さまです』の言葉が

いつの間にか変な方向にひとり歩きしてしまったようです。

 

中には、まるで会社での部下に対する物言いをされ

きっとご自分のことを『とっても偉い人』と

思っていらっしゃるのでしょうけどね。

そういうとき私は心の中で思っていました。

私はあなたの部下でも召使いでありませんよー、と。

 

でもときには、とても優しい方にお会いすることもあり

本当に救われる気持ちになることもありました。

 

ある暑い夏の日のこと。

自動販売機で買われたのでしょうか、冷えた飲み物を持参し

「はい、これ良かったら飲んでね。間違えてボタン押しちゃったから」

と私に気を遣わせない配慮の言葉と共に

差し入れをいただいたことがありました。

 

もちろん、一度はお断りするのですが、せっかくのお気持ちなので

ありがたく頂戴することも。

 

私が思う『できた人』とは

まず、態度が横柄でない、言葉づかいが丁寧である

物腰が柔らかい、穏やかで暖かさを感じる

感情的にならない、微笑みを浮かべている・・・

そんな感じでしょうか。

 

私が接客させていただいた中にも

そんな方が実際にいらっしゃるのですよね。

それも何人もです。

 

アパレルのショップで働いていた時、頻繁にご来店いただいていた

年配の男性のお客さまは

ご自分よりはるかに若い20代のスタッフにも

敬語で話しかけておられました。

その方はたぶん、社会的地位もあって裕福で

本当の意味でも「セレブ」と言っていいような方でした。

(今、日本では本来の意味と違った「セレブ」が浸透していますが)

 

いつもいつもというわけには、いかないにせよ

そういう人になりたいなあ、と理想は掲げていますが

一朝一夕にはいきません。

(別に誰もが「できた人」を目指さなくても

いいって話ではありますけど。

私は私、あなたはあなた、ですからね)

 

誰から聞いた話かは記憶にないのが残念ですが

人生これから上向いていく人は頭が低くて

下向きになる人は、頭をそらしているそうです。

 

山登りに例えると

上り坂のときは身体を屈めて、頭を前に倒して登っていくけど

下り坂では、身体はふんぞり返る姿勢でないと転びそうになるから。

 

この話を聞いてからは、横柄な態度のお客さまと接したときは

心の中で「この方はこれから下っていかれるのかな」と

つい考えるようになりました。

 

座右の銘とまではいきませんが

『実るほど頭を垂れる稲穂かな』という諺は

人としてのあり方をよく物語っていて

接客の仕事をするときの指針になっていました。

これはスタッフ側から見たときばかりではなく

こちらがお客さまの立場になったときにも言えることですね。

 

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