まんなかで・・・

サラサラと流れる川のごとく中庸で生きていけたらいいですね

一冊の手帳が教えてくれたこと

昨日の記事で、なかなか好きなことや夢中になることが

定まらないようなことを書きましたが

実は仕事も幾つかの職を体験しました。

 

これは致し方ない事情も含まれているので

移り気だったからというわけではありません。

(敢えての言い訳に聞こえますが)

大まかにいうと、事務系接客販売系の二つを経験しました。

 

結婚、出産、そして子育ても一段落してから

初めて就いた仕事が画材店の接客販売です。

本格的な「絵」に関わるさまざまな商品のほか

いわゆる事務用品も取り扱っているお店でした。

 

ある日のことです。

正面の自動ドアが開き、30代~40代に見える男性のお客さまが

入って来られました。

 

何かをお探しの様子で、たまたま目が合った私に

「すみません、手帳はどこに置いてますか?」

と尋ねられたので

「はい、こちらになります」と売り場のほうへご案内しました。

 

そのお客さまは幾つかの手帳を手にされた後

「けっこう高いんですね(お値段のこと)」と言われたので

私は心の中で、そんなに高くないんだけどなあ、と思いながら

「そうですか、普通のお値段ですけどね」と答えたのを

今でもよく覚えています。

 

そして又心の中で、ちょっと変わった感じの人だなあ

とも思いました。(決して差別的な思いではありません)

その方はしばらく迷われたあと

「来週が給料日なので又買いに来ます」

そう言って店をあとにされました。

私にとっては何の変哲もない日常の一コマの出来事、のはずでした。

 

それから一週間が経った頃

言われた通りに、そのお客さまが来店されました。

殆ど私は忘れかけていたのですが

入って来るなり、真っ直ぐに私に向かって歩いて来られたので

あらっ?と思い出すことが出来たのです。

 

そして

「手帳を買いに来ました」と告げて、ご自分で売り場に向かわれ

一冊の手帳を手にして私が立っていたレジへ・・・

普通にお会計を済ませたあと、その方は笑顔で

「先日、あなたが親切にしてくれたので買いに来ました。

ありがとうございました!」と言われたのです!

 

もうびっくりして、私の頭の中はパニックになりました。

なぜなら、親切にしたという記憶が一切なかったからです。

それどころか、自分ではそっけない態度ではなかったのか

振り返れば恥ずかしい接客ではなかったのか

いろいろな思いが駆け巡ります。

 

そして、ふと気付いたことがありました。

その方はたぶん、日本人ではなく東洋系の外国の方

早く分かって、もっと丁寧な接客をすれば良かったと

どんなに後から悔やんでも「後悔先に立たず」とは

こんなときにある言葉なんですね。

 

その方の背中を見送りながら「ありがとうございました」と

私はいつまでも頭を下げ続けました。

そして、きっとあの方は人の姿をしているけれど

きっと神さまが大切なことを教えに来てくれたんだ

そう思えてなりませんでした。

 

この出来事を一生忘れずにいよう!

溢れて来る涙と共に、そう誓ったのです。

別に誓わずとも、忘れられるわけがないんですけどね。

 

この出来事は、その後の私の仕事に対する向き合い方に

大きく影響を与えました。

画材店のあとに経験した、事務にしても他の仕事にしても

基本何らかのカタチでお客さまと接する機会があるとき

頭の中には、その方の笑顔がどこかにあるような気がします。

 

いろいろなカタチで神さまは

(天でも、宇宙でも、大いなる存在でもご自由に置き換えてください)

いつでも、どににでも存在されているのでしょう。

 

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